一年ぶりにドワンゴに再入社した

一年(厳密に言うと11ヶ月)ぶりにドワンゴに再入社しました。

 

なぜドワンゴを辞めたのか

新卒としてドワンゴに入社して3年目の夏、友人の務めているITベンチャーが異業種大手の会社に買収され、IT関連事業の新規創設を行うとの事で、そこへの参画を依頼されました。この時ドワンゴで比較的大きな仕事の区切りがついたところで、次の会社へ行くには良いタイミングと考え退職を決めました。

なぜ転職先を辞めたのか

多くは語りませんが、転職先企業の社風や、合理性よりも感情が優先される風潮に馴染めなかったことが主な理由です。

通常業務をこなしつつ業務の自動化や効率化を行っていたことがサボり扱いされる理不尽がまかり通るような会社が世の中にどれくらいあるのかは分かりませんが、少なくとも転職先の会社はそうでした。(一番悲しかったのは、僕を誘った友人からも同じ扱いを受けたことです。出世欲って怖いですね。)

転職して3ヶ月も経つ頃には鬱といって過言ではない状態になっていたと思います。会社を退職して数ヶ月経った今ならば、当時を振り返ればすぐに自身のメンタルがヤバい状態になっていることに気付けるものですが、渦中にいるとなかなか気づけないものなんだなと改めて思いました。(事実在職中は味覚を失うまで自覚できなかった)

個人的な反省点も色々ありますが、おおまかには

  • 非IT企業への転職を甘く見ていた
  • 他人の仕事に対する期待値が高く、その期待の水準に届かないと勝手に裏切られたような気持ちになって精神を消耗していた
  • 自分が成長できない、停滞している感覚がこれ程ストレスに感じるとは思っていなかった
  • 社会を知らなすぎた

あたりでしょうか。とにかく色々と学びを得た11ヶ月でした。

ドワンゴに戻った理由

転職活動を始めてすぐ知人に紹介していただいた数社から内定を頂けましたが、一度転職で失敗しているのもあって慎重になり、回答を保留させて頂いていました。

どの会社を選択するか悩んでいる時に、かつてドワンゴで所属していたチームから飲み会に誘われ、そこで転職を考えている話をしたところ、「戻ってこない?」と言われ面接を受けることにしました。トントン拍子で内定をいただけたので、改めてドワンゴに戻るべきか考えました。色々と悩みましたが、

  • 内情を知っている会社のほうがメンタルへの負担が少ないこと
  • 在職時に完遂できなかった仕事を自分の手で進められること
  • 会社の働きやすさ
  • 技術スタックの幅広さ
  • 自分が成長できる環境であること
  • 「戻ってこない?」と言ってもらえて嬉しかったこと

などからドワンゴに戻る事を決意しました。一番会社が大変な時期に離職していた後ろめたさがある状態での入社でしたが、皆さんに暖かく迎えていただけて嬉しかったです。

前職(ややこしいですが、ドワンゴのあとに入った会社)との相性があまりに良くなかったというのもあって補正がかかっている部分もありそうですが、再入社をして改めてドワンゴの仕事や環境はとても恵まれているのだなと思いました。今ならば、中途で入社した人ほど「ドワンゴは良い会社だよ」と言う気持ちが良く分かりますね。

例を上げると

  • 上下関係にとらわれず意見を言える
  • チームで問題を解決していこうという前向きな姿勢がある
  • 技術的負債に向き合う工数を確保できる
  • 技術選定の自由さ
  • コードレビューのクオリティが高い
  • 強い人達がたくさんいる(昨今の退職ラッシュで外部の人達からは強い人がいなくなったと思われていそうですが、少なくとも自分より強い人達がたくさんいます!)
  • 出退勤時間の柔軟さ

などです。「いやいや、こんなの他の会社にも当然あるよ!」と思う人たちも多いと思いますが、そうではない会社もあるのです。*1(余談ですが、この辺の環境は所属チームによって異なったりもするので転職活動時に知るのって難しいですよね)

特に出退勤時間の柔軟さは他社を経験していると異常に感じるほどです。きっとドワンゴから転職していった人たちの多くが出勤時間の縛りに苦労しているのではないでしょうか。

この環境や働きやすさを実現するためにマネージャーのレイヤーの方々が苦労をされているんだなと思うと同時に、それを享受するだけでなく僕自身も貢献していかなければならないなと思っています。

今何をしているか

以前ドワンゴに在籍していた時と同じく、ニコニコ生放送のフロントエンド+BFF領域を担当しています。

直近ではカテゴリ別番組一覧ページのフロントエンド分離や、既存コードのリファクタリングなどを行なっています。(退職前に自分で作った負債が自分に跳ね返ってきたのはちょっと面白かったです)

歴史あるモノリシックなシステムをモダンにしていくのは大変ですが、とてもやりがいのある仕事です。

また、多数の優秀な技術者から知識を吸収できる日々はとてもワクワクして毎日が楽しいです。

最後に

まだまだ厳しい状況に置かれているドワンゴですが、一エンジニアとしてできる限りサービスの成長・改善に貢献していけるよう頑張っていきたいと思います。

PS

例のリストです。

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*1:サンプル数1